2005年01月21日

「ツ、イ、ラ、ク」(姫野カオルコ)


ツ、イ、ラ、ク
姫野 カオルコ

整形美女 ひと呼んでミツコ 蕎麦屋の恋 みんな、どうして結婚してゆくのだろう 終業式

by G-Tools

去年読んだ小説の中でいちばん面白かった本でした。
小学校のクラス内での関係、中学生になってからのそれぞれの友人関係、恋愛関係が描かれ、細かい描写が本当にリアル。幼く不器用な付き合い方や子どものずるさなど、その時期の描写がそれだけでも感動ものです。あの雰囲気を再現できるとは、小説家ってすごいです。
大人になると、小中学生の頃はただ幼かったんだと思いがちですが、そうではなくって、どんな時期でもその人の個性を精一杯発揮して生きていたんだと気付かされました。
読み進めるにつれて、主人公の隼子へとどんどん共感していき、どうなるんだろうとハラハラさせられました。最後のオチもベタな感じがしつつも、泣いてしまいました。すてきな恋愛小説だと思います。
大人になるにつれ、自分で進路を決めるので、自分と似たような人、同じ趣味/興味を持つ人が多い環境にいることが多くなりますが、小中学校の頃は、住んでいる場所が近いというだけで集まるので、いろんな人に出会ってたんだなぁとも思いました。この本の中に出てくる登場人物も、ああ、そう言えばそういう子いたわーと懐かしい感じです。当時は性格が合わない人や家庭環境が異なる人もいて、いろいろ悩んだりもしましたが、ある意味貴重な体験だったようにも思えます。
とにかく、大変おもしろい、引き込まれまくりの一冊でした。
posted by かばここ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。