2005年02月01日

「聖地の想像力」(植島啓司著)


聖地の想像力―なぜ人は聖地をめざすのか
植島 啓司

天使のささやき―宗教・陶酔・不思議の研究 快楽は悪か 四国遍路 はじめてのインド哲学 日本人の歴史意識―「世間」という視角から

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何となく本屋で見つけてぱらぱらページをめくってみて、買ってしまった。
聖地と呼ばれる場所に行ったこともあるが、そのような場所は宗教が変わってもずっと聖地であり続けたりする。そういう場所は、他の場所とは何が違うのだろう?と思っていた。
この本では聖地の定義がされているが、特に以下の定義に、なるほどと納得した。
・聖地はわずか一センチたりとも場所を移動しない。
・聖地はきわめてシンプルな石組みをメルクマールとする。
石と聞いてオーストラリアのエアーズロックを思い浮かべたが、聖地として有名なエルサレムのゴルゴタの丘は巨大な石切り場、嘆きの壁は大きな石の壁であり、パルテノン神殿も大きな岩の上に建っているそうである。メッカでは黒曜石を中心に巡礼者が回る。また出雲大社でも中央の柱の下には隕石が埋められているらしい。ということは、聖地であることは石と関係していることが条件なのか。それで聖地は移動しないのかと、驚きであった。
ちなみに、今まで神聖さを感じたことのある場所を思い出すと、屋久島、大神神社(というか山)、石上神宮、伊勢神宮、猿田彦神社、諏訪大社、厳島神社、沖縄離島、ペルーのマチュピチュ、バリのウブド周辺……あたりだろうか。霊感はない方なのだが、ふっと神様がいるように感じたりする。これからは石、岩にも注目したいと思う。
この本はとても興味深かったのだが、似たような内容の本や発展させた内容のものは少ない。聖地や神聖さついて客観的に学術的に調査/研究するのは難しいのだろう。すぐに「トンデモ本」の領域になりがちなのが残念である。
posted by かばここ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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