2005年04月30日

「トラッカー」(トム・ブラウン・ジュニア著)


トラッカー―インディアンの聖なるサバイバル術
ジュニア,トム ブラウン Tom,Jr. Brawn 斉藤 宗美

グランドファーザー ハンテッド〜足跡鑑定のプロフェッショナル トム・ブラウンの事件ファイル Tom Brown's Field Guide to Wilderness Survival (Survival School Handbooks / Tom Brown, Jr) Tom Brown's Field Guide to Nature Observation and Tracking (Tom Brown's Field Guides) 俺の心は大地とひとつだ―インディアンが語るナチュラル・ウィズダム〈2〉

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著者は7歳のときから10年間、親友の祖父であるアパッチ族の古老ストーキング・ウルフより森で生きる知恵を学び、動物の足跡を追跡したり、自分の足音や気配を消して動物に近付いたりする技術を身に付ける。その後10年間アメリカ国内を放浪してから、行方不明者の捜索で名を知られるようになった。彼の子どものときからの体験を綴ったのが本書。
インディアン(ネイティブ・アメリカン)好きの私にはたまらない話で、長い物語だったが面白かった。
カスタネダの本はオカルティックで面白いが、こちらはそういうオカルトっぽさをなくしたような本である。神業に思えるようなことも、このような訓練を積めば可能なんだと思える。動物や人の足跡を追跡するなんてどうやって?と想像することさえ難しいが、少年の頃からこのように森で生活していれば、それくらいの境地へは達するだろうと納得できる。それらのさまざまな経験と共にであれば、精霊や前兆の話がでてきても何の不思議もなく、自然に感じる。
私が今からそんな体験をするのは無理だが、こういう世界のお話を読めるのはワクワクするし、ほっとするし、とてもうれしい。
良い話だった。最後の章で知的障害の男性を捜索する話には、ほろり(涙)。
それにしても、ネイティブ・アメリカンの賢者の最後の教えを本にして世の中に広めるのは、なぜか欧米人のようだ。カスタネダもしかり(ほんとはペルー人だけど)。
やはり、純粋なネイティブアメリカンの場合は何も疑問に思わず言葉にできず、逆に異文化で育った人が体験して初めて書き記せるものなのだろうか。
他にも多くあるであろう豊かな知恵の伝承が内部では文書化されず途切れてしまっていることは残念である。
この著者の他の本も読んでみたいと思う。(でも読みたい本のリストには600冊もの本が並んでいる。読めるのはいつになるやら。)
posted by かばここ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 本(おすすめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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