佐野 洋子

佐野洋子さんの恋愛小説、初めて読んだ。絵本、エッセイだけじゃなかったのね。
主人公の亜子ちゃんに共感しつつ一気に読んでしまった。
容姿にコンプレックスを持ち「恋愛なんて私にゃ無縁だわ」と傍観者でいた、亜子ちゃんのような日々を思い出す。家族に愛され、すくすく育ち、まっすぐなココロを持っている彼女とは、もちろんその後の展開が違うのだが。
それにしても、亜子ちゃんったらかわいい女の子だ。女の人はみんな好きになっちゃうんじゃないかな。おじさんたちにもかわいがられそう。同年代の男には「この可愛さを分かるのか?」と思うが、この小説みたいにちゃんとモテるといいなぁ。でもやっぱりこれは女の人が書いた小説だからその辺ちょっと疑問を抱いたりしてしまう。
亜子ちゃんと孔一くんの家族の会話もよかった。こういうおばさんになりたいな。孔一くんの母すず子さんは、佐野洋子さんっぽいと思った。
ともかく、かわいい恋愛小説でした。